タイ旅行記〜「微笑みの国」は本当なのか?〜(コロナ禍での各国思い出し日記1)

 最近読んだ本に、インプットとアウトプット両方の重要性が書いてあり、それは趣味でもまた然り、とのこと。確かに両者は相補的であり、人に説明することで知識が深まる、というのは受験勉強でも何でもそうです。旅行も行きっぱなしだけじゃなくて、定期的に写真を整理したり文章にまとめたりするのが良いんでしょうね。とは言え普段なかなかそういう時間もないんですが。

 コロナ禍で「海外旅行」というものから遠ざかって早2年。旅行に行けないストレスにももはや慣れ、最近はたまに国内の、密にならない場所に1人で行くようにもなりました(ストレスに慣れたというか、適宜発散している…)。普段は筆不精の僕ですが、自由に旅行できず「インプット」が制限されているのをこれ幸いと、これまで行った国についていくつか書き連ねようと思います。今回は第一弾、タイ王国です。

 

 皆さんはタイと聞いて何を思い浮かべますでしょうか?南国のリゾート、パクチー、寺院…日本から比較的近く物価も安い。老若男女誰でも楽しめる国であるタイへの旅行が好きな人は多いのではないでしょうか。僕は、思い返してみるとこれまでタイに5回行っており、そのうち2回が出張でした。初めて訪れたのは2018年の9月で、割と最近。その時はバンコクに2泊しました。(往路のフライトはこちらに書いてますね、すっかり忘れてました。。)

 

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この時に訪れたところですが、以下の通りです。

・ワット・アルン

・ワット・ポー

・ワット・プラケオとGrand Palace(王宮)

・サイアムセンター(ショッピングモール)

 この時は、まずは初めてなので有名どころを、ということでバンコク中心部を回っていました。結論から言うと、4ヶ所くらいでちょうど良かったんですが、夏のバンコクはただひたすらに蒸し暑いので、あまり無理な日程を組まないのが大事かもしれません。僕もその日は途中で熱中症なのか脱水なのか頭が痛くなり、ショッピングモールで巨大なマンゴーシェイク的なもの(タイは巨大なものが安く手に入ります)を飲んでバテていた覚えがあります。

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初タイだったので、ワット・アルンの精巧さにまず圧倒されました。

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天に続く階段とはまさにこれのこと。この空の色である。(写真は一切加工してません)

 

なお、この時海外経験が未熟だった僕はGrab(タクシーアプリ)の存在を知らず、全て公共交通機関で移動しました。ドンムアン空港からバスと電車でバンコクのホテルへ、観光は船とバス。思い返すとこれも良かったですね。車移動は速いし楽なんですが、車窓も含め記憶には残りません。人は利便性を手にすると何かを犠牲にする、と言いますが、いかんせん知らない土地では、苦戦しながら景色を楽しむと言うのも大事なわけです。移動も旅行の楽しみ、というのが僕のスタンスなので、たとえ旅慣れても(そして学生から社会人になり、タクシーに乗れるくらいのお金があっても)初心は忘れてはいけませんね。やはりアウトプットは大事(旅行してから3年後に、社会人になってから書いているので、今さらの気づきがあります笑)。

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チャオプラヤ川を船で移動。路線は色分けされているが、中々難易度の高い移動…

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ワット・ポー。涅槃像は立派ですね。

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仏教建築の緻密さが素晴らしい。

ここからは、タイ旅行で感じたことを。

 よく言われるのは、タイは「微笑みの国」であるということ。物価が安くてみんな親切な南国!というのが、非常にステレオタイプ的ですがタイのイメージでしょうか。これに関しては、浅いコメントで恐縮ですが大まかその傾向はある、というのが個人的な認識です。日本と比べて(外国人や知らない人にも)人懐っこいというか、良い意味で人と人との距離が近い気がします。もちろんこれは中国や台湾もそうなので、タイだけが特殊なわけではありませんが。誤解を恐れずに言えば、タイ人の"手を合わせて挨拶する"というのが、日本人からすると丁寧な感じを出しているように見えます。

 日本人にとってタイは旅行しやすい国だと思います。物価が安いし屋台もそこそこ安全だし、あとはデパートとかもあって都会とローカルが融合しているのが良いですね。都会育ちだと"The 田舎"という土地に多少の不便さを感じたり、言葉が通じない(公用語が英語じゃない?)国だとお土産買う時や飲食店入る時に多少躊躇したりしてしまうのですが、都会のデパートとかだと、屋台ほど安くはないですがクオリティの担保された(&清潔な)ものが揃っているので安心感もありますよね。

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泊まったホステル。安いのにすごく綺麗でした。宿の方も親切。

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カプセルホテルは普段あまり好きじゃないですが、個室感があって静かでした。

 

 そして、タイを語る上で欠かせないのは、敬虔な仏教国であるということ。約95%の国民が仏教徒で、かつ王国であるタイは、憲法により王族が宗教の保護者である、と定められています。だから王族に対する思いは一般的な日本人にとっての天皇家よりも遥かに強い(はず)です。プミポン前国王が崩御した際に、現国王はタイ国内でも評判があんまり…みたいな報道がありましたが、少なくとも観光客が地元の方に対して王族を批判するような発言はNGです(ビジネスにおいても同様のようで、よほど腹を割って話せる相手でなければ、そういうトピックを出さない方が良いと聞きます)。また、寺院に行っても日本の信仰とは違うものを感じます。例えばワット・ポーはタイ国民と外国人とで参観料が違います。地元の方は、気軽にお参りできるようになっているのですね。宗教が国民の暮らしと密接に結びついているということが色濃く出ています。前述した「手を合わせて挨拶」というのも仏教の習慣ですね。

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数十年前くらいの三菱のバス。乗用車の日本車率の高さにビックリ。

 ただ、タイと言っても広いです。首都バンコク以外にも、アユタヤやプーケットなど、場所が違えば見どころも違ってきます。また、最南部の地域では紛争が頻発している(地理的にもマレーシアに近いイスラム圏の地域が、仏教国タイに組み込まれたことから起こる軋轢のようです)こともあり、政治的に火種を抱えた国でもありますね。ベトナムもそうですが、歴史的背景やこれまでの政治体制についてもある程度わかった上で旅行に行くと、例えば歴史博物館とか訪れた時の納得度が違います。

 今回は主にバンコクの紹介でしたが、僕は別の機会にプーケットにも行きました。その時感じたこととして、雰囲気はよりリゾートっぽかったです(価格帯やお土産の種類も含め)。しかし、やはり人も街並みもタイなんですよね。東南アジアの中でも時間に正確であるということも含め、日本人が滞在しやすい国なんだろうなと感じました。長くなってしまったので、プーケットの見どころについてはまた次回書こうかなと思います。

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伊勢丹。閉店しちゃいましたね。。

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タイの猫。気持ちよさそうに寝てますね

 最後までご覧いただきありがとうございました。タイへのフライト記録は前述したものも含め、こちら書いていますのでご興味ある方はぜひ。

 

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