プーケットの魅力(コロナ禍での各国思い出し日記2)

 前回は主にバンコクの話について書きましたので、今回はタイ第2回としてプーケットの魅力を語ろうと思います。

 これまで「リゾート地」に縁遠かった僕は、モルディブカンクンはもちろんのこと、ハワイ、グアムサイパンのいずれも行ったことがありません。沖縄すら1回しか行ったことがなく、2019年にプーケットに行ったのがほぼリゾート地初体験と言える状況だったのです。

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街並み。バンコク以上に車社会でした

 プーケットには、中国乗り継ぎで行ったので片道合計10時間くらいかかりました。コロナ前の時点ですが、日本からの直行便は存在せず、バンコクシンガポールでの乗り継ぎがメジャーかと思います。ただ、行った時には中国経由が安かったので、それを利用しました。

 空港からホテル(その時はエアビーのような1軒丸ごと貸切の宿でした)まではGrabです。プーケットは、バンコクとかとは比べ物にならないくらい公共交通網が貧弱(というか車社会)で、しかも空港が北部にあり、観光客がメインで訪れるパトンビーチは南西、もう一つの市街地(プーケットシティ)が南東、と見事に離れているのです…鉄道はなく、バスも限られたルートしか走っていないようなので、タクシーアプリが必須でした。

以下、Google mapの情報ですが、国際空港が島の北部にある(かつ、近くに目ぼしい観光地がない)ことがよくわかります。。

 

 逆にアプリを使えば、特に複数人だと安い値段でDoor to Doorの移動ができたのでおすすめです!東南アジアでタクシーアプリ?と不安に思われる方もいるかもしれないですが、アプリ内で前払いのことが多いので、流しのタクシーよりむしろ明朗会計&安心です。運転手はアプリで登録されており、特に観光客にも慣れているので危険な目、怖い目にあったことはなく、評判もすこぶる良好だと思います。しかも決済に現金使わなくて良いのが大きいですね。日本でも最近タクシーの配車アプリが出てきつつありますが、東南アジアだと台数も多く安いので、より利便性が高いように感じています。もちろんローカルなバスなどを使っても良いのですが、時刻があてにならなかったり、そもそもルートがよくわからなかったり(地元の方用の路線だと、ネットの情報と実際の運行経路が違うようなこともたまにあります:しかも総じて英語通じません。。)というリスクもあるので、特に時間に余裕がない時とかは車が便利ですね。むしろ僕はバイクタクシーやトゥクトゥク的な、交渉が必要となる乗り物の方が怖いです…

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一番有名なパトンビーチ

 バンコクよりは物価が高いですが、海鮮も美味しいですしマッサージも格安で受けられるので、学生でも比較的気軽に行きやすいのかなと思いました。ゾウ乗り体験もできるみたいです。また、大人数で行く場合は現地ツアーに申し込むとボートで島めぐりとか体験できますね。

 ナイトクラブとか、いわゆる東南アジアリゾートならではの娯楽もありますので、興味ある方は行ってみるのも面白いかと思います。治安は比較的良いです(もちろん日本の常識は通じませんので、スマホとか財布をわかりやすく出すとかは論外で、最低限の危機管理は自己責任です)。

 しかもやはりタイなので、物価も安いし食事が美味しい。手頃でまた行きたいなぁと思える場所でした!

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カヤック体験も南国ならではで、楽しかった。

早く自由に海外旅行に行ける日が戻ってくることを願っています。ご覧いただきありがとうございました。

タイ旅行記〜「微笑みの国」は本当なのか?〜(コロナ禍での各国思い出し日記1)

 最近読んだ本に、インプットとアウトプット両方の重要性が書いてあり、それは趣味でもまた然り、とのこと。確かに両者は相補的であり、人に説明することで知識が深まる、というのは受験勉強でも何でもそうです。旅行も行きっぱなしだけじゃなくて、定期的に写真を整理したり文章にまとめたりするのが良いんでしょうね。とは言え普段なかなかそういう時間もないんですが。

 コロナ禍で「海外旅行」というものから遠ざかって早2年。旅行に行けないストレスにももはや慣れ、最近はたまに国内の、密にならない場所に1人で行くようにもなりました(ストレスに慣れたというか、適宜発散している…)。普段は筆不精の僕ですが、自由に旅行できず「インプット」が制限されているのをこれ幸いと、これまで行った国についていくつか書き連ねようと思います。今回は第一弾、タイ王国です。

 

 皆さんはタイと聞いて何を思い浮かべますでしょうか?南国のリゾート、パクチー、寺院…日本から比較的近く物価も安い。老若男女誰でも楽しめる国であるタイへの旅行が好きな人は多いのではないでしょうか。僕は、思い返してみるとこれまでタイに5回行っており、そのうち2回が出張でした。初めて訪れたのは2018年の9月で、割と最近。その時はバンコクに2泊しました。(往路のフライトはこちらに書いてますね、すっかり忘れてました。。)

 

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この時に訪れたところですが、以下の通りです。

・ワット・アルン

・ワット・ポー

・ワット・プラケオとGrand Palace(王宮)

・サイアムセンター(ショッピングモール)

 この時は、まずは初めてなので有名どころを、ということでバンコク中心部を回っていました。結論から言うと、4ヶ所くらいでちょうど良かったんですが、夏のバンコクはただひたすらに蒸し暑いので、あまり無理な日程を組まないのが大事かもしれません。僕もその日は途中で熱中症なのか脱水なのか頭が痛くなり、ショッピングモールで巨大なマンゴーシェイク的なもの(タイは巨大なものが安く手に入ります)を飲んでバテていた覚えがあります。

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初タイだったので、ワット・アルンの精巧さにまず圧倒されました。

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天に続く階段とはまさにこれのこと。この空の色である。(写真は一切加工してません)

 

なお、この時海外経験が未熟だった僕はGrab(タクシーアプリ)の存在を知らず、全て公共交通機関で移動しました。ドンムアン空港からバスと電車でバンコクのホテルへ、観光は船とバス。思い返すとこれも良かったですね。車移動は速いし楽なんですが、車窓も含め記憶には残りません。人は利便性を手にすると何かを犠牲にする、と言いますが、いかんせん知らない土地では、苦戦しながら景色を楽しむと言うのも大事なわけです。移動も旅行の楽しみ、というのが僕のスタンスなので、たとえ旅慣れても(そして学生から社会人になり、タクシーに乗れるくらいのお金があっても)初心は忘れてはいけませんね。やはりアウトプットは大事(旅行してから3年後に、社会人になってから書いているので、今さらの気づきがあります笑)。

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チャオプラヤ川を船で移動。路線は色分けされているが、中々難易度の高い移動…

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ワット・ポー。涅槃像は立派ですね。

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仏教建築の緻密さが素晴らしい。

ここからは、タイ旅行で感じたことを。

 よく言われるのは、タイは「微笑みの国」であるということ。物価が安くてみんな親切な南国!というのが、非常にステレオタイプ的ですがタイのイメージでしょうか。これに関しては、浅いコメントで恐縮ですが大まかその傾向はある、というのが個人的な認識です。日本と比べて(外国人や知らない人にも)人懐っこいというか、良い意味で人と人との距離が近い気がします。もちろんこれは中国や台湾もそうなので、タイだけが特殊なわけではありませんが。誤解を恐れずに言えば、タイ人の"手を合わせて挨拶する"というのが、日本人からすると丁寧な感じを出しているように見えます。

 日本人にとってタイは旅行しやすい国だと思います。物価が安いし屋台もそこそこ安全だし、あとはデパートとかもあって都会とローカルが融合しているのが良いですね。都会育ちだと"The 田舎"という土地に多少の不便さを感じたり、言葉が通じない(公用語が英語じゃない?)国だとお土産買う時や飲食店入る時に多少躊躇したりしてしまうのですが、都会のデパートとかだと、屋台ほど安くはないですがクオリティの担保された(&清潔な)ものが揃っているので安心感もありますよね。

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泊まったホステル。安いのにすごく綺麗でした。宿の方も親切。

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カプセルホテルは普段あまり好きじゃないですが、個室感があって静かでした。

 

 そして、タイを語る上で欠かせないのは、敬虔な仏教国であるということ。約95%の国民が仏教徒で、かつ王国であるタイは、憲法により王族が宗教の保護者である、と定められています。だから王族に対する思いは一般的な日本人にとっての天皇家よりも遥かに強い(はず)です。プミポン前国王が崩御した際に、現国王はタイ国内でも評判があんまり…みたいな報道がありましたが、少なくとも観光客が地元の方に対して王族を批判するような発言はNGです(ビジネスにおいても同様のようで、よほど腹を割って話せる相手でなければ、そういうトピックを出さない方が良いと聞きます)。また、寺院に行っても日本の信仰とは違うものを感じます。例えばワット・ポーはタイ国民と外国人とで参観料が違います。地元の方は、気軽にお参りできるようになっているのですね。宗教が国民の暮らしと密接に結びついているということが色濃く出ています。前述した「手を合わせて挨拶」というのも仏教の習慣ですね。

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数十年前くらいの三菱のバス。乗用車の日本車率の高さにビックリ。

 ただ、タイと言っても広いです。首都バンコク以外にも、アユタヤやプーケットなど、場所が違えば見どころも違ってきます。また、最南部の地域では紛争が頻発している(地理的にもマレーシアに近いイスラム圏の地域が、仏教国タイに組み込まれたことから起こる軋轢のようです)こともあり、政治的に火種を抱えた国でもありますね。ベトナムもそうですが、歴史的背景やこれまでの政治体制についてもある程度わかった上で旅行に行くと、例えば歴史博物館とか訪れた時の納得度が違います。

 今回は主にバンコクの紹介でしたが、僕は別の機会にプーケットにも行きました。その時感じたこととして、雰囲気はよりリゾートっぽかったです(価格帯やお土産の種類も含め)。しかし、やはり人も街並みもタイなんですよね。東南アジアの中でも時間に正確であるということも含め、日本人が滞在しやすい国なんだろうなと感じました。長くなってしまったので、プーケットの見どころについてはまた次回書こうかなと思います。

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伊勢丹。閉店しちゃいましたね。。

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タイの猫。気持ちよさそうに寝てますね

 最後までご覧いただきありがとうございました。タイへのフライト記録は前述したものも含め、こちら書いていますのでご興味ある方はぜひ。

 

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「特別機内食」体験記〜空の上で文化を味わう

※この記事は、2017年〜2019 年の旅行をまとめたものです。早くこれまでのように自由に旅行に行ける日が来ることを祈っています。

 

 皆さんは「特別機内食」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。意味的にはその名の通り"特別な"機内食なのですが、言ってみれば事前登録が必要な食事のことです。

 人の食生活は十人十色です。宗教上の理由で食べられないものがある人、ベジタリアン、アレルギー、健康上の理由で制限する必要がある人など色々な制約、嗜好がありますよね。そして、そのような人も安心して旅行し、フライトを楽しめるよう、どの航空会社も多様なメニューを用意しています。

 特別機内食は、事前に注文しておくことが必要となります。国際線の場合、ほぼ間違いなく機内食が出て、いわゆるFish? Or Beef?の世界なわけですが、そこでFish? Or 特別機内食?と聞かれることはありません。乗客の事情に応じて特別に用意される食事なので、普通は積み込まれていないわけです。ですから必要とする場合は事前に申請が必要で、これはエコノミークラスでも追加料金なしで(航空会社の予約確認画面から)注文することができます。

 

 例えば僕は学生時代、海外旅行の際に(安い割にサービスも良く、かつ路線も多く便利なので)よく中国国際航空を利用するのですが、中国以外が目的地の場合、ルートとしては東京〜中国(北京・上海など)〜目的地、ということになります。その際、例えばヨーロッパに行くとなると、東京〜中国で1回、中国から目的地(10時間前後のフライト)で2回、合計3回機内食のサービスがあることが多いです。となると往復6回食事することとなり、乗り慣れているエアラインの機内食は、多少出発地によりバリエーションがあるとはいえ、大体想像がつきます。エアチャイナだと朝はお粥とオムレツの二択が多い、とか、…

 そこで、2019年春に卒業旅行でヨーロッパに行ったわけなのですが、せっかくの機会なのでいろんなものを試してみよう、ということで今回のヨーロッパ旅行では以下のものを事前予約しました。

1. 東京〜上海:コーシャミール(ユダヤ教の食事)

2. 上海〜バルセロナヒンドゥー教ベジタリアン

3. ローマ〜北京:普通食

4. 北京〜東京:ヒンドゥー教食(ノンベジ)

並べてみるとやたらと国際色豊かですね、一体何者なんだという感じです(笑)これでも追加料金があるわけではなく、航空券代は3月下旬で8万円弱でした!なんともお得です。ヒンドゥー教食の場合、ベジタリアンとノンベジの2種類がある、ということも知りました(これは他の航空会社のサイトを見てもそんな感じでした)。

 特別な理由もないのにCAさんの手を煩わせて特別食を持って来させるのはどうなんだ、という意見があるのも理解しており、気分を害される方がおられたら恐縮です。ただ、個人的には、誰か事情がある人の特別機内食を奪っているわけではなく、事前にわざわざ自分のために注文しているのですから特段問題ないと思っております(乗客のうち先着3名が特別機内食を選べる、というのであれば当然選びません)。また、ポリシーとして、たとえ口に合わなくても完食するので、たまの旅行の楽しみとして様々な文化に触れてみたい、という理由でお許しいただきたいものです(特に事情がないと特別食を注文してはいけない、というものでもありませんし、旅行の際にその国の郷土料理を食べることと本質的には同じ、と思っているので)。

 

 さて、上海行きのフライトです。搭乗するとすぐ(離陸前です)CAさんが以下の写真の箱を持ってきて、開けていいか?と聞かれました。どういうことだ?と思いながら、(開けないと食べられないですし、なにぶん初めてなのでCAにお任せしようと思って)良いと答えたんですが、実はこれ、ちゃんと理由がありました。

 コーシャミールとは、ユダヤ教の戒律に則った食事で、定められた人以外は食事前(調理過程)で触ってはいけない、という厳しいもの。本当に厳密に守るならば、CAさんは食事に触れず食べる人が自分で箱の封を開ける、ということなのでしょうね。後で調べて納得しましたが、わざわざ聞いていただき感謝です。

 開けていいか?と言われた僕の昼食は、その場で開けられることなくCAさんがギャレーに持っていってしまいました。離陸後に開けて、温めてくださるのでしょう。

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コーシャミールはこのように、箱に入っている状態で提供されます。

 離陸後安定飛行に入りまして、お待ちかねの時間は、他の乗客より少し早く訪れます。どのエアラインでも、特別機内食は普通の機内食を配る際に混乱を招かないために、先に配り終えてしまうんですよね。コーシャミールは、このように箱に入って届きます(箱の封は一度開けて温めてもらったようです)。

箱を開けてもう一度びっくり、全て密閉されています。これだけだと何が入っているかわかりません。非常用の保存食を思い出しました。ちなみにメニューは、箱の封をしているシールに書いてありました。

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箱を開けたところ。

 

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成分表。

戒律に則っていないものは入っていない、ということを明らかにするために、成分表も載っています。幸い僕にはアレルギーも好き嫌いもないのですが、食べられないものがある、というのはかなり大変なことだなぁという感想。ユダヤ教は特に複雑だった記憶があります。

(賞味期限が1年以上先なのですが、本当でしょうか。。。)

さて、肝心の中身ですが、メインは魚。ブラウンのソースがかかっています(味は忘れました)。後はプレッツェルにミックスベジタブル的なものと、りんごのコンポート、チョコプリン。味は、まあ普通に食べられましたよ。付け合わせの野菜と上の野菜、種類が同じに見えますが、上はマヨネーズで味付けされていたような。全体的に薄めの味でした(チョコプリンも味が薄かった記憶)。とはいえわざわざ自ら体験しているわけですから完食します。薄味ですし油は少ないし、しっかり火が入っている保存食なので野菜が少しくたびれていますが、これはこれでヘルシーということで良いかと。

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さて、上海に無事到着し、空港で時間があったのでラーメンを食べました(ヘルシーとは…)炭水化物がプレッツェルとビスケットしかなかったので、少々空腹だったわけです。ちなみに、中国には何百種類も麺料理があるわけですが、ラーメン(拉面)というのは基本日本料理と思った方が良いです。中国ローカル麺料理とは味も値段も違い、どっちが好きかは人それぞれです。

 さて、続いてのフライトは、上海〜バルセロナ。偏西風に逆らって飛ぶ、12時間くらいの長いフライトだった気がします。機材はA330。学生なのでもちろんエコノミー、眠れるでしょうか。。

 注文していた機内食ベジタリアンヒンドゥー教食。これはかなりの高確率でカレーが出てきます。1回目は夕食ですが、ナスや豆が入っていますね。カレーは普通に美味しいです。付け合わせがフルーツだけなので少々寂しいですが、肉を食べられないので、そういうものです。まあ乗る前にラーメン食べたので、空腹でたまらんということもないでしょう。

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一緒にビールか何か飲んだ記憶があります(ベジタリアンですが、ビールは飲んでも良いのかな。。)

こちらは深夜便で、食事が終わったら時間的には就寝、といきたいところですが、しばらく映画などを観ます。長距離なんで、別に椅子でずっと眠ることもできないだろうという諦めもあり、しばらく時間をつぶす(意外と最新映画もあって良かったです)。

 記憶では、思ったよりよく眠れました(4時間くらいは寝たのではないでしょうか)。窮屈な姿勢で何とか寝て、浅い眠りから起きて、実は全然時間が経っていなかった時って、結構ショックを受けますよね。。特に眠れないと苦痛の時間なのですが、今回はそんなこともなかったように思います。

 そうこうしていると、朝食の時間になりました。特別機内食を頼んでいるので、二食目もヒンドゥー・ベジです(当然ですが、同じフライトで1食目と2食目が違う食事というのはNGです)。こちら、予想通りの朝カレー!本フライト2度目のお出まし。ちょっと違う種類の豆が入っています。平たいパンには見覚えあり。夜のカレーよりも味が薄かった気がします(朝食用??)。フルーツと、ビスケットと、オレンジジュースがカップに入っています。あと、中国発だからなのか、なぜかザーサイ。何につけて食べるのか、、と思っていましたが、思ったよりカレーが薄かったので混ぜるなどして。

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結論、ヒンドゥー教ベジタリアン食は、カレーが好きなら結構楽しめます。それも、ベジタブルオンリーなので日本では珍しい種類。比較的おすすめです。

  楽しかったヨーロッパ旅行も最終盤(行った国については別のページで書きます)。いよいよお楽しみの(?)帰りのフライトです。先ほどお示しした行程では、復路は普通の機内食(夜朝)+ヒンドゥー教(ノンベジ)です。ローマ〜北京で普通の機内食を選んだのは、食べ比べとして普通のも食べようと思っていたということと、あとはイタリア発なのでどんなのが出るのかという期待込みです。結果、当たり前ですが夕食朝食ともに普通の食事が出てきました。しかしさすがイタリア、夕食のオリーブとか朝食のクロワッサン・タルトとか細かいところがお洒落ですね。パスタのボソボソ感は否めませんが、特に朝食は、写真映り以上には美味しかったですよ。

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パスタ。もちろん肉入ってます。

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朝食のお粥。


無事北京に到着。機材が新しい(B787)とよく眠れますね。

そして、ついに今回最後のフライト、北京〜成田のフライトです。今まで相当数このフライトに乗ってきた気がしますが、そこで出てくる普通食は、おなじみの中華風ライスとか和食もどきの魚餡かけみたいな料理でした。そこで今回、ヒンドゥー教のノンベジの食事を選んだわけですが、そのお味やいかに。

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 イモのカレー?的なものでした。メインは魚。左上にはまた見たことのない豆。ベジタリアンの方がしっかりしたカレー感あって個人的には好きでしたが、こういう感じなんですね。ノンベジとはいえ、肉は出ないということなんでしょうか。今回が初めての経験なのでそこまでは分からず。

 

というわけで、今回様々な食事を楽しませていただいたわけですが、宗教上の理由以外にも、健康上の理由等に配慮した食事も事前選択できます。皆さんもぜひ機会があれば試してみてはいかがでしょうか。何より、これが本来の目的ですが、一般の機内食が食べられない方には、各エアラインのサービスとして特別機内食が存在するということを知っていただきたいなと思います。

 

ここからは番外編なのですが、次の写真は、バンコクから上海に移動した時のヒンドゥーベジタリアン食です。自称インド料理好きなので、結構いろんなところで僕はカレーをオーダーしてますね。。でも、見た目によらずこのカレーすごく美味しかったんです。特に左上真ん中の謎のカレー(?)、豆腐なのか豆なのか、衝撃的に美味しかったのを今(2021年8月)でも覚えてます。これが何なのか、ご存じの方いらっしゃれば教えていただきたいです…

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こちらは、キャセイパシフィック航空に乗った時のヒンドゥーベジタリアンミール。こちらもメインはカレーです。オクラのカレーと、左はイモとカリフラワー?奥に蕎麦みたいなのが見えますね。なかなかミスマッチですが、いずれも味は美味しかった記憶があります。

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カレーと言っても奥深いんですね。こうやって書いていると、また自由に旅行に行ける日があらためて恋しくなってきました。長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございます。










 

 

オーストラリア留学経験(Young Leaders Programme in University of Sydney "Inventing the Future" 参加体験記)

 今回は、留学について書こうと思います。2021年現在、コロナの影響で留学をめぐる状況はこれまでとかなり異なる様相を見せており、中にはオンライン留学をされている方や、運良く現地に渡航でき方でも現地で多少の行動制約がかかっているのではないか、と思われます。僕も数年後に留学することを志しており、それまでには何とかコロナが収まる(終息とは行かなくても、ワクチン接種済みの人が相当数となり、目的を持った渡航や国外旅行も再開されている)ことを祈っています。

さて、今回のメイントピックは、僕がコロナ前にオーストラリアに留学したときのこと。2018年の1月に私が参加したプログラムは、シドニー大学が主催する"Young Leaders Programme"というものでした。非常に有意義かつ濃密なプログラムだったのでぜひ多くの人に参加してほしいと思って宣伝します。長くなりますが、関心を持っていただけると嬉しいです。

 

<プログラム紹介>

このプログラムは大きく二つの区分に分かれます。一つが環境をテーマとするEnvironment、そしてもう一つが私が参加したInventing the Future(ItF)です。

以下、自身が参加したItFについて詳しく書いていきます。

期間は3週間、今回は1月22日〜2月9日でした。

実はこのプログラムが開設されたのは2017年、私が参加したのはシドニー大学としても2回目とのことでした。初年度は中国の復旦大学の研究生(日本で言う大学院生)専用のコースだったようです。そして募集枠を広げた結果、今回は5つの大学から30人が参加しました。その大学がこちら。

復旦大学中国科学技術大学上海交通大学清華大学、A大学(私が所属する某国立大学)。

最初に申し上げると、私は今回参加した"唯一の"日本人でした…残りは全員中国の名だたる大学の学生。つまり私はこのプログラムに参加した最初の日本の大学生(応募した時はまだ知らず)。

Applicationを提出して無事acceptされた時に、メンバー表を見て非常に驚きました(笑)。この時に思ったことは以下の二つ。

1. 中国語が自由に喋れないことは必ずハンデになる、ヤバい。

2. 日本人がプログラムで一人、というコンテンツがあるなら必ず目立てる、ラッキー。

 

1に関しては結構深刻で、行く前の1ヶ月強はかなり必死で中国語の勉強(特に語彙とリスニング、スピーキング)をしました(とは言え、渡航時のレベルは初心者の域を出ない)。結果この不安が杞憂に終わったのか否かは以下を読んでいただければ。

2については、これまで少ないながら国際交流を行って来た中で培われたところがあって、「海外に行くなら喋らないと損。目立たず終わることが一番無駄。金も時間も」というのが個人的な行動倫理になっています。これは自身にとっては成長と言えるのかも。せっかくなら全てを自分の成長の機会に、とまで言うとそこまでできている自信がありませんが、せっかくなら友達を作りたいし、コミュニケーションとれば留学中もその後の生活にも何らかの役に立つだろう、というマインドです。

 

<プログラム内容>

大まかにいうと、3週間で「社会課題を見つける→解決策を議論→プロトタイプ作成→発表」

という流れ。

渡航前に事前課題があり、まずMedical(医療)またはTransport(交通)の題材を選ぶ。僕はMedicalを選択しました。そして、自分の国において現在から近未来(10〜15年後とか)に生じる問題を洗い出しておく。これに関してまず簡単なレポートを提出。

そしてシドニーでは、講義&グループディスカッションを中心に、解決策を練り上げていき、最後実際にプロトタイプを作って教授陣に発表します。

講義は、Martin Tomitsch先生(デザイン経営を専攻?)方から、プロジェクトを実行する上で必要なことを包括的に学びます。後で知りましたが、経営学でプロジェクトマネジメントを学ぶような感じです。

システム・アプローチやデザイン思考など、講義は多岐に及びます。今回のプロジェクトでは、実際に商品として売り出すことを想定するため、ビジネス的な視点についてもここでコメとをもらいます。

グループディスカッションは5〜6名の班(学校はバラバラ)で議論を行い、シドニー大学のメンターの人たちにも意見をもらいます(Mentor Session)。これに関しては本当に面倒見が良かったです。様々な専攻のTAが多くの時間を割いてくれるし、丁寧に疑問を解決してくれるというのは、素人留学生的にはすごくありがたかったです。もちろん時にはコメントに対して疑問を覚えることもあるわけですが、年齢が近い(かつ知見のある)人に相談できるというのは良いですね。

もう一つ面白かったのが、キャンパスのDesign Labを訪れることができたことです。ここでアイデアを実際に具現化するのですが、3Dプリンタを使ったり、紙や発泡スチロールで工作したり。こういう過程は実社会で商品開発を行う際にも有用だろうし、何より机上のアイデアが形になるプロセスが楽しかったです。自分の大学でそんな経験がなかったので、今回のプログラムが非常に良い機会となりました。

中国の大学生の中で一人だけ日本人、という言葉の壁もある中、疲れることがなかったと言ったら嘘ですが、非常に濃密な3週間を過ごすことができました。

※観光については、以下リンクや、また別の機会にも書きます

 

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ここで一つ思い出深いことを。最後に、プログラムの責任者からWrap Upとして話がありました。このプログラムの意義、企画の意図、諸々。そこで思いがけないことが。

「…二年目となる今年は幅広い専攻、大学から学生が集まってくれました。特に、一人で東京から来てくれた〇〇、申込を見た時には大変じゃないかと思ったけど、積極的に環境にとけ込んで活動を楽しんでくれたようで本当に嬉しい。チームメンバーと楽しそうにコミュニケーション取ってるのを見て安心した。You did great work」と言っていただいた。そしてさらに驚いたことに、クラスメートの誰からともなく自然に広がっていった拍手。本当に泣きそうになるくらい嬉しかったです。

言葉の問題は少なからずありました。グループワークでは、(僕がいなければ母国語で進められたので)逆にメンバーに不便を強いたかもしれません。でも拍手をもらった瞬間、自分が楽しませてもらったのと同様に彼らも交流を楽しんでくれたのだろうと、少なくとも自分の参加は間違っていなかった、そう感じると込み上げるものがありました。

まあ実際には、グループワーク中もアクティビティ中も、なんだかんだ中国語が飛び交っており、僕はたまに謎の相槌を打ったり疎外感を感じていたり、ということもあったわけですが笑

とはいえ、気にかけてくれたチームメイトも多く、少しは中国語勉強していてよかったなぁという感じです。

 

長くなりましたが、大変だったこと、楽しかったことをまとめると、

<大変だったこと>

・会話;僕との雑談は英語(時折簡単な中国語)、でも彼ら同士はもちろん普段は中国語。4割くらい聞き取れていたものの、口を挟むのが難しい。特に聞き取れない&盛り上がっている時にはやはり少し心が折れる。グループワーク中も、議論が紛糾すると彼らは中国語で議論を行い(必死で聴いて挟めるところは口を挟むが)時折英語で要旨を伝えてもらうわけですが、辛くないと言えば嘘になります。

 わからない奴いるなら英語使えよ、と思う反面、自分は何も貢献できていないんじゃないか、という不甲斐なさもありました。(少し聞き取れるのがまたもどかしい)グループの人数が増えるほど僕以外との会話が増える、すなわち中国語率が高まるわけで、実際もどかしさもありました。

 ただ、これは彼らを責めるものでは全くなく(実際、帰国後もメンバーとは仲良しです)、自分たちも留学生とか、逆の立場で同じことをやってしまっているので、対外コミュニケーションの難しさですね。。

 

<楽しかったこと>

・交流;とにかくコミュニケーションを取らないことには始まらないので、否が応でも積極的になりました。中国語上達させたい人や喋りたい人にもいいんじゃないでしょうか、オーストラリアなので必然的に英語も使いまくります(笑)

 驚いたのは思ったより日本に関心のある学生が多かったこと。日本語専攻ではないのはもちろん、プログラムに日本人が参加していることも知らなかった中で集まったメンバーです。でもアニメに僕より詳しい人がいたり、日本語勉強している子がいたり。ナルトのキャラクターについて延々と語ってくる人に、東大に留学していた人。日本人女子は可愛いってひたすら言ってくるヤツもいた笑

 これは2つ年下の男子学生に言われた話で、「日本人は中国をどう思っているのか」日中の学生が議論するときの話題で思い浮かぶベタな話題だけど、実際に面と向かって言われたのは初めてかもしれないです。このブログは完全に僕の個人的な感想なのですが、政治と文化は別、というスタンスで答えたところ、彼は歴史観は?戦争の歴史を学校でどう習う?ともう少し踏み込んできました。面白いですね。

 中国人が日本をどう思っているか、という点について逆質問をすると、若者はアニメとか好きだしそんなに複雑な感情は持っていない、とのこと。実際彼の筆箱はナルトでした笑

 雑談もですが、なんと彼らとゲームをしました(笑)。一つは人狼的なもの、そしてもう一つは、僕が知らなかった以下のゲームです。

①参加者は持ち点を与えられ、そして順番に自分がしたある経験を語ります(ヨーロッパに行ったことがある、猫を飼っている、など)。

②一人でも経験者がいたら未経験者の持ち点が1ずつ減り、自分の他に誰も経験したことがなかったら自分の持ち点が1減る。持ち点が0になった人が負け、罰ゲームとして何でも質問に答える。

ちょっと違いますけど、笑っていいともの100分の1アンケートみたいですね。これは互いのことを知るのに良い機会となりました。互いに「英語を使う」という不自由さがあったからこそ感じられる面白さもあったわけです。

 

 以上長々と書いてきましたが、切に願うのは、ぜひ日本からより多くの学生に参加してほしいということです。確かに、僕が一人だったからこそできたこと、良かったこともありました。しかし一勢力として日本の大学生がいる、これはシドニー大学における日本のプレゼンスを示すという意味でも、参加する日本人学生の負担を和らげる意味でも(笑)、そして何より交流の幅を広げるという意味で重要なことだと思っています。

 おこがましい話ですが、僕の交流、発信する情報には僕の色が出ます。正しいか否かという問題もあるし、伝えきれない範囲、カバーできない分野もあります。数が多ければ話題の次元や深みも増し、より日本のことを知ってもらえると思っています。

 逆も然りで、交流して得た情報の解釈の仕方、感じ方も人により違うはずなので、異文化を脳内に吸収して自身の日常で活用する「交流」という点では、一人よりも二人、二人よりも三人の方が望ましいのだと考えます。受信器も発信器も、たくさんあった方が通信量増えますよね。

 少なくとも、シドニーでこの素晴らしいプログラムに参加して得られるものがあるならば、この機会を途絶えさせる(中国の大学生だけのプログラムにしてしまう)というのは非常に惜しいと感じています。一人でも多くの方が興味を持ち、参加していただけることを、心から願っています。何かご質問ある方はいつでもお待ちしています。

 

最後までお読みいただいた方は、乱文でしたがありがとうございました。

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シドニー大学。寮も雰囲気があって素敵です

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シドニーの夕陽。

 

タイ国際航空ビジネスクラス搭乗記(札幌〜バンコク)ジャンボジェットの2階席

 さて、前回お伝えした通り僕はアジア周遊のチケットを手にしたわけなのですが、僕が出国するのは札幌です。家は東京なのですが、まず新千歳に飛びました。この理由は2つ。

・東京〜バンコク線のビジネスクラスは、予定していた日程で空席がなかった。ビジネス利用者もかなり多い路線なので、特典航空券枠が少ないのかもしれませんし、結構ギリギリのタイミングで押さえたので、元々その日が満席だったのかもしれません。

・札幌〜バンコク線は、B747(2階建てのジャンボジェット)が就航していた。

大きな飛行機というのはロマンがありますよね。しかも引退が進んでいるジャンボジェットに乗る機会は、なかなかレアなものです。特典航空券の場合、国内線→国際線という乗り継ぎもOKなので、良い機会と思って札幌バンコク線をセレクトです。2階席を狙って検索すると、朝ど登場する日は空席がありました。冬季スケジュールでは1日2便に増便したらしいのですが結構空いていたので、やはり直接飛ぶ人はそんなに多くないのでしょうか。

(追記:コロナによる旅行の低迷、フライトの利用者数激減により、各社ジャンボジェットの引退を早めているとのニュースがありました。Time is moneyというか、乗れる時に乗っておく、行ける時に行っておく、というのは大事だとコロナ禍を受けてあらためて実感しました)

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チェックインカウンターはこんな感じです。新千歳とはいえ地方空港なので、そんなに広いカウンターがあるわけではありません。ビジネスクラスなので、出国したあとラウンジを使えたのですが、そんなに食べるものもないかなぁという感じで、飲み物を飲んで新聞を読むというくらいで搭乗カウンターへ。

程なく搭乗開始。(幼少期にANAJALの国内線では乗っていると思いますが)記憶にある限りほぼ初めてのジャンボジェットです。

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こちらは1Fのファーストクラスです。札幌〜バンコクのこの路線ではファーストクラスの設定がないので、ビジネスクラス利用客でも利用可能です。ただ調べた時にはこの日は空席がなく、選択することはできませんでした・・

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2階席。天井は少し低め?

こちらが2階席です。ジャンボジェットの2階部分なので通路も1列で、屋根裏部屋感がありますね。他の機体では見たことがないスペースです。

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 どっしりした感じのシートは、座り心地も良い感じです。

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 このプラスチックの質感、時代を感じますけれども特に不便というわけではなく。何か少しレトロな感じ。紫色も雰囲気に合ってます。

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ウェルカムドリンクはオレンジジュースをいただきました。花が南国らしい。

 花は離陸前にグラスと共に回収されました笑

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ヘッドホンとアメニティ。

アメニティのポーチまでもらえて、(個人的には初体験だったので)嬉しい限り。ヘッドホンは途中で故障したので替えてもらいました。

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眼下に見下ろすは冬の北海道。

幾何学的な新千歳空港を見下ろしながら離陸。

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メニュー

 


安定飛行に入ると機内食の時間ですが、タイ航空のHPからメインを事前選択できた(事前選択すると、機内では選べないメインも選択可能)ので、ラムのジンギスカンを予約しておきました。機内でメニューを見ながら悩む楽しみもありますが、場合によっては売り切れたりあまり好みに合うものがなかったりするので、良さげなものがあれば先に予約しておくと良いですね。

ドリンクメニューも充実(していたはずです)。

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シャンパンとナッツ

シャンパンを頼んだ時にチェイサーもついてくるあたり、ありがたいですね。気圧の関係か、機内は地上より酔いが回りやすいと言いますので。ナッツも美味しいですが、一人用としては多いですね。。

 

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前菜。パンも美味。 

前菜は牛肉のパストラミと付け合わせ。生野菜はしんなり目?でしたがガーリックトーストも熱々で美味しかったです。

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 予約していたジンギスカンですが、なかなか美味しかったと思います。若干肉が硬いのは仕方がないですね。一緒に白米をどう?と勧められたのでいただいたんですが、茶碗がこんな感じ。デザインが斬新というか、UFOか?というような見たことのない柄でした(米を入れるのには合わないような…?)

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茶碗は銀色で、紫のストライプ

食後にチーズとフルーツを。クセがない無難な組み合わせでした。お茶と一緒にいただきました。

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チーズと果物

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アイスクリームonムース(?)

デザートは、アイスクリームをムース状の何かに載せたもの(味はよくわかりませんでした)。緑色と紫色のものは寒天だったのか、あんこのような物だったのか。。不思議な味だったという記憶があります。

サービス面ですが、ワインがなくなりかけたらその都度注ぎ足してくれるというホスピタリティあふれる感じでした(僕は色んなものを少しずつ飲みたい、という感じだったので2回くらい継ぎ足されたらお断りしました)。

食後は機内がお休みモードに入ります。CAさんたちがブラインドを閉めてくれるのですが、そこでハプニングが。一つの窓のブラインドが故障(取っ手が外れる)という事態に。取っ手が取れたブラインドがどうしても下がらず、苦戦されていましたが、日光が入り込んできて眩しいということで、とあるCAさん(結構年配で恰幅の良い女性でした)が名案を。CAさんとかに指示してメニューを集めるなり、それをテープで窓に貼る!豪快というか、機転が効くというか、なかなかない経験をさせてもらいました笑

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ブラインド故障した窓に、メニューで蓋をします笑

ご覧の通り、機体には結構年季が入っているのでしょうね。個人的には古い機体だから悪い、というわけでもないのですが、確かに新たに燃費も良い飛行機が開発されたら取って代わるよなぁとなんとなく感慨深いです。

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リクライニングMAX

リクライニングは、水平なベッドにはなりませんが、別に十分なんじゃないかという感想。なにぶん初めてなもので。

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そんなに眠れないので、散策がてらお手洗いに行くと、アメニティと共にお洒落なハンドタオルが。ホテルみたいですね。

途中、いつでもオーダー可能な軽食があったので、タイっぽいSpicy Noodleを頼むことに。茶そばや、Deep-fried Tofu(厚揚げ??)もありますね。。ヌードルは卵やさつま揚げ的なもの?も入っておりなかなか美味しかったです。

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意外と具だくさん

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メニューが画面でも表示されます。

7時間弱のフライトで、映画も1本くらい観たと思うのですが、記憶では少々暇を持て余してました、、というのも昼便なので眠くもならず、途中からブラインドを下げられて(一部封鎖されて)景色もそんなに見る感じではなかったので。長距離便でしっかり眠るなら時間がすぐすぎるのかもしれませんが。

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こちらは台湾上空。南東部の海岸線が見えます。

最新の機材ではなかったので旧式の、という感想も少しあるものの、タイらしく全体的に満足度の高いフライトでした。7時間は少々長かったので、4時間とかの距離なら退屈もせずにいいかもしれませんね。

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千歳でもスワンナプームでも全体の写真は撮れず。。

これで無事バンコクに到着。ちょっと休憩+観光して次はシンガポールに乗り継ぎです。

ANAの提携特典航空券でアジア周遊(第一話:お得な旅程を考える)

 学生最後の冬休み。卒論の目処もついてきて、4日くらいどこかに行けるかな、という見通しがついたので、旅程を考えることにしました。

 今まで帰省、旅行やらカードやらで積み重なったANAマイルがそこそこ貯まっており、その有効期限も近かったので、今回は特典航空券を予約してみることにしました(実は初めて)。色々調べてみたところ、わかったことが2つ。

・貯まったマイルの使い方としては、海外の特典航空券を予約するのが一番お得らしい。

・海外航空券を予約するときには、単純往復に旅程を追加できる

2点目について補足すると、ANAの所属しているスターアライアンスの航空会社のフライトで、乗り継ぎ便をうまく活用すれば複数都市を訪問することが可能とのこと(詳しくはANAのHPを見れば良いのですが、これがなかなか複雑)。

www.ana.co.jp

単純に解説すると、

海外の目的地に行く際、帰る際にそれぞれ日本国外で2回ずつ乗り継ぎができる→合計4回まで目的地以外の海外都市に立ち寄れるということです。プラスアルファで、国内線にもそれぞれ1回ずつ搭乗可能、これは国際線がないような地方に住んでいる利用者への配慮ですね。

そして、海外乗り継ぎのうち1回のみ24h以上の滞在が可能で、残りの乗り継ぎはそれぞれ24h以内の滞在という規定があります。つまり、デフォルトでも目的地+1都市はゆっくり観光可能ということですね。

もう一つルールがあり、それは出発都市に戻った時点で旅行終了、というものです。例えば、東京→バンコク→東京、と戻ってくると、それ以上の旅行はできません。

実はここにカラクリがあり、東京→バンコク→関西、と日本に戻ってきた場合、これは(出発都市に戻ってきてるわけじゃないので)旅行終了にはならないんですね。関西から別の海外都市に飛ぶこともできるのです!

ちょっと面倒ですね、、乗り継ぎ場所についての細かいルールは他にもあるようですが、ある程度わかったら試してみるのが良いかと思います。

 

上記のルールをもとにして僕が今回選んだ旅程は、以下の通りです。

東京→札幌→バンコクシンガポールホーチミン

ホーチミン台北(→東京→台北を別予約)→シンガポール→東京

普通の旅行だと考えられない行程ですね(笑)

合計63000マイル(ビジネスクラス)と、空港税とかで30000円弱。間違いなくお得なルートです。

 

 この目的としては、「ちょっとずついろんな都市に行ってみたい」と「各国の航空会社、飛行機を体験したい」というもの。特に今回は、マイルの関係でビジネスクラスを予約することができたので、できたらなるべくたくさん体験したい!ということでこんな旅程になっています。

 ちなみに台北東京の往復を別予約したのは、台北から東京に帰ってきたらルール上、旅行終了になってしまうからです。台北での乗り継ぎをLCCを使い、安く済ませることができました。僕がホーチミン に行ったのは12月、台北での乗り継ぎを長期滞在にして、台北シンガポール→東京は3月の便を予約しました。このようなフレキシブルな旅行計画を組むことができるのは非常にお得ではないでしょうか!

 ただ、予約はなかなか大変で、便によっては空席がなかったり(特典予約枠は限られているので)、ビジネスクラスを選択できないようなルート(航空会社によってルールあり)もあります。そこは根気よく探すことが重要かもしれませんね。

 

さて、次は実際の搭乗記を紹介してまいります。お楽しみに!

 

エミレーツ航空EK384便搭乗記〜安い路線の高級ビジネスクラス

 秋に旅行をしようと思ってプランを考えていた時の話です。今まで貯めてきたバイト代とかもあるので、旅の合間にちょっと贅沢をすることにしました。自分へのちょっとしたご褒美、それはビジネスクラス。こう聞くと、めっちゃ高いとか、少なくとも学生には手を出せないとかというイメージがほとんどでしょう。確かに一般的にはエコノミークラスの何倍もしますし何十万円〜の世界です。無理です。

でも意外とそうでもない(場合もある)んですよというお話。

 僕が今年中にぜひ乗ってみたかったフライト、それはバンコク〜香港です。中東ドバイの高級エアライン、エミレーツ航空にはこの区間で定期便があります。なぜかというと、ドバイ行きのフライトが途中停車するような感じです。そして何より、このadditionalな区間(以遠権というそうです、気になる方はぜひ調べてみてください)はチケットが安いことで有名なんです。

ということで調べてみることに。すると、検索結果にびっくり。

 

片道3時間程度で、ビジネスクラス往復で40000円程度!ちなみにエコノミーでは10000円台でした。これをどう判断するかは人にもよりますが、参考価格として…

・新幹線で東京、博多を往復する;45000円程度

・東京、上海をビジネスクラスで往復;80000円〜(おそらく)

・ドバイ〜ロンドンのビジネスクラスエミレーツ);往復40万以上(6時間)

 

これを考えるとこの路線は格段にお得です。片道20000円ちょいですからね…夏に予約した東京香港のエコノミーよりも安いのが何とも言えず悲しいです…

 

 さて、往路のバンコクスワンナプーム空港。到着して荷物を預けたら、保安検査のfast laneチケットをもらえました。混雑を避ける、という待遇は確かに嬉しい。まあ実際にはそっちも結構人が多かったですが。

 特別レーンを抜けて出国したらラウンジに向かいます。さすがはエミレーツ、自社のラウンジがバンコクに。

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この高級感のあるたたずまい。いかにもリッチさがにじみ出ています。もうこの時点で大興奮。中はどうなっているのでしょう。

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ROLEXの時計が世界各地の時刻を示しています…

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 落ち着いた雰囲気。コンセントも各席にあります。このテーブルは作業するにはちょっと低いですが、落ち着ける空間です。僕が行った時間は空いていました。

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ホテルのバイキングのような感じ。様々な料理が並びます。

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前菜系も揃ってます。本当に高級ホテルのような感じ(推測ですが)。

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白身魚だの肉だの。盛り付けが下手なのでイマイチ伝わりませんが…タイガービールとともに。

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少しずつとりますが種類が多い…!機内食も控えているので自制したい。

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デザートまで。高級感。

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お酒の種類もすごいですね。冷蔵庫のようなところにはビールとか炭酸とかの缶もたくさんありました。

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シャワーもあります。特にこれは到着してからまた乗り継ぐ場合とか機内泊する前とかに助かりますね…綺麗に掃除されていました。至れり尽くせりという感じです。

 

 これだけ色々揃っていたら搭乗前にもう満たされてしまいますね。本当にホテルみたいな感じで、初めてだったこともあり圧倒されていました…!移動前にくつろげたので何よりです。そろそろ時間か、というタイミングで移動を。

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 乗る飛行機は二階建て。デカい。ビジネスクラスは二階の後部です。ちなみにこの飛行機にはファーストクラスはついていませんでした(ついてるやつもあるそうです)。

 

 搭乗してびっくり!なんとも豪華な雰囲気の機内です。エミレーツ航空自体は初めてではないのですが、ビジネスクラスってこんな感じなんだなぁというか、もはや個室感ありますね。座席が10個くらい横に並んでるのを見慣れているので逆に違和感…

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高級感の溢れる機内です

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窓側は個室感もありますね。

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ベッドにするとこんな感じ。

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足元も広い。

 座席につくとCAさんが挨拶しに来てくれます。サービスに手が込んでいます。そしておしぼりとウェルカムドリンクのサービスがあるんです!

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シャンパンを選択しました。銘柄による味の違いがわかるほど飲み慣れてはいませんが、プレミアム感があって一層美味しい。

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遠くに見えるのはANA

ANAとかで乗ったら高いんだろうなぁとしみじみ。

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 各座席にドリンクが数種類置いてあります!水は特にありがたいです。ことローラもスマホみたいで使いやすいですし、地図などが表示されるタブレットもついてます…機器類が非常に便利です。

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ランチメニュー。三種類から選べます。

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ドリンクメニュー

 メニューです。ドリンクもワインを含め色々選べます。ちなみに機体の後部にはミニバー的な空間があって、そこでドリンクを作ってもらえたり軽食をつまめたりするようです。ナッツとかも置いてありました。

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機内食ビーフを選択。

 牛肉を選択。レストランで食べているみたいな感じで味も美味しいです。たまに揺れるとグラスが倒れないか心配ですけどね。パンはフォカッチャみたいな食感でした。

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メアリと魔女の花

 機内で映画を観るとき、これまではどうしても雑音で聞こえづらいのが難点だったんですが、ビジネスクラスはヘッドホンが優秀(ノイズキャンセル)なので中身を十分楽しめます!

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座席から

 3時間弱のフライトなので、興奮しているうちに着陸体制に入ってしまいました。長距離フライトだったらベッドにして眠ったりもっと色んな特典を楽しめたりできたかもしれないですね(エミレーツでは機内でシャワーも浴びれるそうです…!)。まあそれは将来への課題ということで…

 サービスは全体的に、常になんでも至れり尽くせりと言うよりは必要なサービスを必要な時に、という感じでした。まあ乗客も多いしそうなります。それに気を遣わずにゆっくりできますね。

 コスパの良いバンコク香港線、ぜひおすすめです!2都市とも非常に魅力があり見どころも多いので、観光がてらにこの路線を利用すれば移動の疲れも少なく一層充実した体験ができますね。