バンコクからシンガポールへ快適に移動する話(ビジネスクラス搭乗記:タイ航空・シンガポール航空)

 前回の投稿からかなり時間が経ってしまいましたが、今回はバンコクからシンガポール渡航した際のフライトについてまとめます。実はこの路線、2回利用したことがあり、タイ航空、シンガポール航空ビジネスクラスANAマイルで予約して利用したので、比較も兼ねて書いていきます。

 なお、シンガポール航空ビジネスクラスは、長距離線だとANAをはじめとする他社マイルでは予約できないと言われていますが、今回の路線のように比較的短距離の場合、予約できることが多いです。

 

1回目:2018年12月。タイ航空(TG401)B777-300

 札幌からの乗継ぎで利用したフライトです。タイ航空のB777-300は長距離線だと個室タイプのビジネスクラスもあるようですが、今回は短距離ということもあり、2-3-2の座席配置で国内線のプレミアムクラスを彷彿とさせます(笑)。座席もレトロでひと昔前の趣がありますね。

足元は広いですがフルフラットにはならない座席。

 ちょうど札幌から乗ってきたB747:ジャンボジェットの座席と同様です(B777の方が少し新しい雰囲気でしたが)。札幌〜バンコクのフライトについてはこちら。

primaspa.hatenablog.com

 離陸前にはウェルカムドリンクとしてシャンパンをいただきました。背の高いグラスがおしゃれです。

おしぼりと花がついてくるのがタイらしさ(もうやってないかもしれません)

 近頃はめっきり見ませんが、当時は搭乗時に新聞のサービスがありました。タイ航空ですが日経も用意があり、非常にありがたかったです。コロナ後もどこの航空会社かまだ提供しているのでしょうか?今となっては記事もスマホで読めてしまうので、機内Wifiがあれば事足りる、という時代の流れかもしれません。

メニューとともに。

 機内食は、正直記憶が曖昧なのですが、上の写真にあるメニューとは違うので事前オーダーしたのだと思います。メインのタイカレーは辛すぎず美味しかったですし、前菜のカニもクオリティが高かった記憶があります。ワインはシャンパンに加え、ロゼをいただきました。

暖かいガーリックトーストは美味。

 座席はフルフラットにはならないですが、十分快適ではないでしょうか。そもそも短距離なのでしっかり眠るほどの時間はありません。

バンコクシンガポールは2h程度です。

 途中でシンガポールの入国カードが配られました。ドラッグの持込みは死刑、さすがはシンガポールです。

コーヒーか紅茶か、暖かい飲み物もいただいていますね。

 いまだに記憶していますが、タイ航空のホスピタリティはすごく良いと思います。ワインもなくなりそうになるとおかわりを勧めていただき、ちょっとだけ、と言ってもなみなみと注がれます笑(色々味わいたいので途中からは遠慮することにしました)。総じて、2時間弱という東京〜福岡と同じくらいの所要時間の路線でこのサービスが提供されているというのはすごいことだと思います。

 

2回目:2024年7月。シンガポール航空(SQ707)B787-10

 初めてこの路線に乗ってから5年半、コロナ後久々にバンコクスワンナプーム空港を訪れましたが、こうして比較すると時の流れを実感します。今回もANAのマイルを使って旅程を組んでいますが、利用するのはシンガポール航空ビジネスクラスです。

 機材はB787-10と、日本だとANAが導入した最新機材ですね。非常に楽しみ。シンガポール航空の場合、新しい機材を頻繁に導入する(機齢が短いことが多い)らしく、2018年に乗ったA330は既に引退していました。

窓には格子があるのでうまく撮れず。残念。

窓側座席(K列)を選択しましたが、座席には枕とブランケットが置いてありました。機体が新しいと、座席もやはり快適そうです。座席の右側、読書灯のところが出っ張っているのが特徴的です。スタイリッシュで良いのですが、この出っ張りが窓を隠してしまっているので、景色を見る際には少し身体を乗り出して前の窓から見る必要があります。ヘッドホンが入っているところは小物入れとして使えそうですが、置き忘れても困るので特段利用しませんでした。

フルフラットになります。大きな枕が置いてありました。

 搭乗後はシャンパンをいただきました。しかしいずれの航空会社も、短距離線でウェルカムドリンクをいただけるのはありがたいです。

グラスの形はタイ航空とは異なります。

 結構な搭乗率だったと記憶していますが、いかんせんバンコクシンガポールは便数も多いので満席ではなかった気がします。

 無事に搭乗完了からの出発、そこまで遅れもなくスムーズに離陸して、ベルト着用サインが消灯すると機内食の時間です。メニューは以下の通り。ワインの種類も豊富で素晴らしいですね。

今回の路線は右側のメニューです。

シャンパンはNV Piper-Heidsieck Essentiel Extra Brut

Fortified Wineも搭載。

 

 機内食について、短距離線なのでBook the Cookは利用できませんでした。が、さすがはシンガポール航空、メインを3種類から選択できます。この時私はインドからの帰りで、スパイスの効いた味付けからしばし離れたい気分だったので洋食(チキン)を選択しました。胸肉のソテーなのでどうしてもパサつきはあるのですが、私はあまり気にならないというか、胸肉には胸肉の美味しさがあると思っているので特段問題なく完食しました。デザートも甘すぎずちょうど良かったです。一つ言うことがあるとすれば、付け合わせのマッシュポテトはスイートポテト(さつまいも)よりもじゃがいも派です。ワインは白を選択しましたが、リースリングはやはり飲みやすく好きです。

豪華なワンプレート

 機内食が終わると、もう到着まで1時間程度と短いフライトです。もちろん映画のラインナップも素晴らしいのですが、見終わるまでに到着してしまいそうですね。寝る時間もないので、少しリクライニングを倒して気になる映画を見るなどして時間を過ごしておりました。

さて、タイ航空とシンガポール航空バンコクからシンガポールに飛んだ感想ですが、

・航空会社については、優劣がはっきり分かれるわけではなく好みの問題

・長距離線ほどビジネスクラスの恩恵を受けるわけではないが、十分に価値あり

というところでしょうか。私はシンガポール航空の接客や雰囲気が好きなのでどちらか自由に選んで良いよと言われればシンガポール航空に乗りますが、タイ航空も素晴らしかったですし、便数も多いのでより自分にとって便利な時間のフライトを選択すればよろしいかと思います。というか、2時間弱のフライトでこのクオリティの体験をさせていただけるのは、本当に感謝ですね。利用される方の参考になれば幸いです。