中国の鉄道移動大全2〜車内編〜

 前回は中国での鉄道移動の時にチケットをどう買うか、とか駅でどうすればいいかの話。今回は実際に乗った時のお話。

primaspa.hatenablog.com

 

①高铁

 電車に乗ったら自分の席まで移動します。高鉄(高速鉄道)にはビジネスクラス、一等、二等と席があります。僕は二等にしか座っていませんが、普通に綺麗な席です。日本の新幹線のような感じ(席はやや硬め?)。

f:id:primaspa:20180521011329j:plain

 杭州から紹興までの一駅で約20分の利用だったのであんまり体験したとは言えません。ただ思ったのは、走行時は静かです。乗り心地に関しては新幹線とも遜色ないくらい。座席も事前に決めているので問題ありませんでした!ただ、、

 紹興からの復路に乗った電車では、僕の席に別の人が座っていました…チケットを見せて伝えると、一応謝ってくれましたがあんまり移動したくなさそうだったので(笑)僕が別の空いてる席に移動することに。まあ一駅で降りるので空いてる席に座っていても問題ありません、、ちなみに乗務員が検札に来ましたが、特にお咎めもなし。

 

高速鉄道はこの通り、新幹線とあまり変わりません。車内販売などもあるそうですが、今回はわかりませんでした。ちなみにビジネスクラスでは食事付きなんだとか。

 

②快速

 杭州東から上海南に移動した時は少し大変でした。これは高速鉄道ではないわけなのですが、そもそも予約段階で決める席の種別には软卧,硬卧,硬座,そして无座の4種類が。実はこれらの電車は何日もかけて中国内を移動するのでベッドがある号車もあるようです。「卧」とは寝台の意味。日本ではもうほぼ見ませんけど、寝台列車なんですね。

 软卧は個室と聞いたような気もしますが、一等車です。硬卧は、3段ベッドとかの一つが割り当てられるようです。他の乗客との相部屋的な感じ。そして硬座は普通の椅子。対面シートで3+3とか2+2とかです。大きい荷物を持っていると狭い…短距離だと普通の電車と同じで「普通の席」ですが、長時間とかそこで夜眠るとか言うと結構キツいかもしれません。で、无座とは「席なし」。これは、硬座の席が空いていれば座れますが、もともとその席に座る人(硬座の券を持った人)が来たら譲らないといけません。普通の旅行者は无座はやめたほうがBetterな気がします。

 簡単に言うとこんな感じ。世界中どこでもそうかもしれませんが、高い席の方が落ち着いて乗れるはずです。ただ海外だとあまりに安い席は治安などの問題がある場合もあるので注意が必要です(中国だとそんなに問題ない気がしますが)。

 f:id:primaspa:20180521011449j:plain

 今回の移動は2時間少し。まあそんなに混んでないだろうと思って乗ったところ、、中国をナメていたかもしれません。人はかなり多いです。席はほぼ埋まっている感じ。

 まず乗車すると横には喫煙ブースが。とは言え仕切りはないので普通に煙たい…ゴミ箱あるけどゴミ一杯だし、この時点で高鉄とは違うなと感じました。さらに今回もう一つの問題は、荷物が多いこと。スーツケースにリュックと、明らかに邪魔になるスタイルでの移動です。

 なんとか自分の席までたどり着きました。とここでも問題。硬座の席は対面なのでスーツケースが向かいの人の邪魔になるし狭い…「網棚に載せたら?」と言われるも「いやこれ重いし…(しかも中国の電車でそんなことしたら落ちてきて死にそう)」とか返して、申し訳ないながらも足元に置かせてもらいました。ちなみに向かいに座っていた年配のご夫婦、かなりいい人でした。荷物のこと気にかけてくれたり色々話しかけてくれたり、そして何より窮屈を強いたのに文句も言わず。ありがとうございました。

 移動中の雑談とか人の温かさに触れるというのは、ローカルな電車というか大衆席というか、安い鉄道旅の醍醐味なのかもしれません。もちろん逆に嫌な思いをする人もいるのかもしれないですが。というのも、車内はお世辞にも綺麗とは言えず、、とりあえずゴミをその場に捨てるのは日本だとまずこんなことない、という感じです。悪いとは思いませんがもうちょっと改善方法がある気も…

f:id:primaspa:20180521012457j:plain

僕が乗った時には机もこんな感じで、これじゃ机の上でPCを広げるとか読書とか、トランプもできません(笑)でも不思議なのは駅とか空港とかではこんな光景は見ないんです。地下鉄はもちろん、高鉄でも見なかった。長距離の普通列車はこうやって乗ってもいいもの、という認識があるのでしょうか…単純に個々人のモラルな気もしますが。

f:id:primaspa:20180521152008j:plain

途中で車内販売も来ました。果物とか弁当とか色々です(この果物が机上のゴミの元凶…)。あと面白かったのは、食べ物以外に化粧品とか便利な(?)商品とかの広告、販売にも来ました。例えば壁にくっつくフックとかの実演販売をやっていました、胡散臭いですね(笑)

 

上海南には定刻より10分ほど早く着きました。途中駅は定刻通りに発車していたし送れないのはいいことです。

 

以上が鉄道を利用してみた雑記です。また乗ることがあれば発見があるかもしれませんが、結論としては

高铁や动车(今回は乗っていない)は新幹線、

それ以外は中国感溢れるディープな列車。寝台もあり。

 

ってな感じです。どの席、列車を選ぶかは状況次第、その人次第。