中国の鉄道移動大全1〜買い方&乗り方編〜

まずは結論から。

中国の高速鉄道に乗る際は時間に余裕を!!

これに尽きます。

 

 今回、杭州に滞在している間に鉄道で移動する機会がありました。合計で3回乗車したのですが、2回は高铁で杭州と绍兴(紹興)の往復を、そしてもう一回は杭州から上海南まで快速電車で移動しました。鉄道移動は中国を旅行する外国人にとってなかなかハードルが高い気もしますが、実際に日本との違いも結構ありました。少なくとも外国人観光客にとっては、日本ほど気軽に乗れる交通手段ではない気がします。

 

 まずはチケットの購入から。地下鉄とかなら駅で普通に切符を買って来た電車に乗れば良いのですが、高鉄などの鉄道は指定席が基本なのであらかじめ乗る電車を決めておく必要があります。ただ、ここからが少し面倒で、、、

 

① 当日駅で買う

時間帯によってはすごい行列となるし、乗りたい時間に席があるかわからない。だから先に券を買っておいたほうが便利だと思います(特にメジャーな路線を利用する場合)。

② C-tripからネット予約

日本で買うならばC-tripとかのサイトで予約できると思います。ただこの方法、どうやら手数料が必要らしい(5元とかなので大した話ではないが)。手順としてはこれで予約して、駅に行ってチケットに引き換えをするんだと思います。中国のホテルに配送、ということもできるそうですがお金もかかるし自分で駅で換券した方が良い気がする。

③ 铁路12306

中国の友人に聞いた時のオススメは、12306というアプリ。変な名前ですがかなり有名らしくみんな持っていました。ただここで大きな問題が。外国人の登録ができない、、、パスポートで身分照明はできるけれど「中国の電話番号」が必要なんですね。僕も色々試してみたけれど結局ダメでした(1人1アカウントらしく、友人の番号も使えなかった)。ということで、今回は友人に彼のアカウントで僕名義の席を予約してもらい、それを僕が駅で換券するという方法を取りました。面倒ですが、トータルでは一番楽な方法です。

 

 ちなみに中国で不便を感じたのが、こういう「外国人は使えない」便利なシステムが多いこと。一番のネックになるのが電話番号で、これがないと銀行口座も作れない、アプリに登録できない、両替もさせてもらえない(ことがある!)。せっかく便利ならばもっと口を広げてくれれば良いのになぁと切に思います。まあこういう情報技術はサイバーセキュリティと背中合わせなので、オープンにしすぎると管理が難しいのかもしれませんが。

 

 さて、杭州で鉄道に乗る際に主に利用するのが杭州東駅。行ってみて驚いたのがその大きさ。空港と言っても遜色ない(笑)

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正面から。全景を撮るのは無理でした、、 

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この構造物感には心惹かれるものがあります。

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なんとこのおじさん、筆と水で通路に文字を書いています!読めないけどすごく上手。パフォーマーなのか日課なのかは不明(笑)

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 音楽が聞こえていたので行ってみると、踊っている人たちが!なんとも楽しそう。朝なので、日本で言うとラジオ体操的な?

 

 このような面白い光景を見ながら自分の切符をもらいに行きます。外国人は自動券売機を使えない(中国人専用の身分証明書が必要)ので、人がいる窓口に行く必要があります。その窓口は東口一ヶ所にしかない…でもってバス停が西口なので横断する必要があります。ただこの杭州東駅、中もとても広い。一回地下に降りてからひたすら通路を進むのですが、歩いて10分強かかります、、

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 写真の右側に見えるのが切符を買おうと並ぶ人(中国人専用列)!!この列に並ぶと何時間かかるのでしょう…この日は休日の朝9時ごろで、開いている窓口の数も限られていました。

 

 で、外国人用の窓口に並ぶのですが、時間帯によっては結構並びます。時には時間ギリギリの人が譲ってくれないかと交渉に来ることも、、まあ緊急そうだしいいかと思ってその時はOKしました。窓口のお姉さんも「並んでるそこの人に許可とったんか?」て聞いてるし、逆に言えば緊急の場合以外はご法度というのは日本と同じなのでしょう。譲るかどうかはその人次第ですが、自分の後ろに並んでる人から怒られることもあるので注意(笑)ただしどちらにせよ意思ははっきり伝えましょう、その点中国語はもともと語気が強いので嫌なら嫌と、多少荒っぽい口調でも大丈夫です(多分)。日本だとイラっとしても抑えることが普通ですが、海外、特に中国だと不満を口調に気にせず出せるのでストレスが溜まりません(笑)

 

 さて、とりあえず切符をもらったら次のステップは「入場」です。空港のような感じで、待合スペースに入るには安全検査があります。駅に入るときには切符と身分証(パスポート)を見せる必要もあり。だから中国では見送りの人たちは駅舎の外までしか来られないんですね。どうしても並ぶのに時間がかかるので早めに行かないといけません。私は一回荷物検査で止められたのですが、何て言っているかわからず数回聞き返したら「もういい」的な感じでOKされました…なんだったのでしょう。と言うかそれでいいのか。

 入場したらそこは大きな待合スペース。ベンチがたくさん、人もたくさん。レストランや売店もあって時間はつぶせます(ただし店のバリエーションはなく、食料品が主)。大きな電光掲示板には列車の運行状況と乗り場の番号が示されていました。遅延している電車はほとんどなく、運行に関しては全然日本と変わらない印象を受けました。ちなみに中国では、少なくとも大きな駅ではプラットホームに自由に降りられません。電車が来たタイミングで改札が開き、切符を改札に通してやっと通行可能、まさに空港のような感じです。

 

実際に乗車して感じたことや車内に関してはこちらで。

 

primaspa.hatenablog.com