雑談は最も簡単な文化交流である

 一日かけてようやくシドニーに到着。そもそも目的はシドニー大学で行われるプログラムで、空港から大学までは送迎してくれます。しかしピックアップまでは結構時間があり、指定の待合スペースですぐヒマになる。と、同じくヒマそうにしている若者を発見。ひょっとして彼も参加者なのでは…?尋ねてみると、大当たり(^ ^)。しばらくすると別の学生も2人やってきました。どうやら彼ら3人は同じ大学、学年のようで。

 そのうちの一人と即意気投合して、話に花を咲かせてました。基本的には英語、たまに中国語(僕は拙いので…)で会話していたのですが、日本について色々聞かれました。この内容にびっくり。

 

例えば、、(以下、質問と僕の考えを大まかに)

 

・日本の大学ランキングについて。早慶はどこに入るのか。

旧帝大と有名私立、学部にもよるけどどうなんだろう

 

・日本のトップは東大と聞くが、京大の学生は2位であるという意識を持っているのか、それとも京大ならではの強みがあるのか。

→一般的に「東大は秀才、京大は奇才」(あくまでイメージです)という言い方することもあるけど、住んでる地域によるところが多そう(実家から通えるとか)

 

・どのくらいの倍率で、受験者は何人くらいなのか。

→これはうまく答えられなかった…けど、中国の競争率を聞いてびっくりした。

 

どうも彼は日本文学にも明るいようで。

 

源氏物語紅楼夢に似ている気がする。

(僕も『あさきゆめみし』流し読み程度の知識だし、日本人は誰でも源氏を知ってるんやろ?と言われたときにYesと言えなかったのは恥ずかしかった、、、)

 

川端康成大江健三郎の作品が好き。

 

とだいたいこんな感じ。

 

 まず驚いたのが、中国の大学入試の倍率。やっぱり人口が多いのはダテじゃなくて、競争率も日本より激しそう。でも地域枠とかあるそうで、入りやすさは場所による差もあるそうです。世界の大学ランキングって謎だよね〜的な話もしました(現場の学生目線だと、あのランキングは本当によくわからない)

 あとは、教養の広さに驚きました。彼の専門は統計学で、別に文学部でも教育学部でもないのに文学とかにも詳しい。話しているうちに心の中で「俺ももっと幅広く網羅しないといかんなぁ」と強く感じました…

 まあ助かったのは僕にもある程度の知識が入っていたこと。川端作品とか、中身はほぼ知らないので褒められたものではないのですが、少なくとも題名をいくつか知ってれば話は続く。有名な漢詩や詩人について話すとこちらからも話題を提供できる。教養って大事だなとつくづく思いました。何かを知ってれば、どこかで役に立つ。こういう時こそ実感します。

ただし、有名な作品くらいは読んどかないといけませんね。。特に中国文学とか名前しか知らないものが多いのでかじってみようと決心。

 

もちろん彼も根っからの文学少年!!っていうわけじゃなくて、ナルトが好き(うずまきナルトとか春野サクラとかカカシとか日本語で言ってきたので面白かった)だったりワンピースとかの話で盛り上がったりしたので、まあそこは同世代ならではの楽しみですね。

 

そうこうしているうちに時間が経ち、そろそろピックアップの時間です。